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寝正月

どんな言い伝えがあるの?寝て過ごすお正月の縁起

正月早々だらだらと寝ていると「寝正月はやめなさい!」と言われることもありますが、そもそも正月に寝ることは縁起担ぎだってご存知でしたか?

 

寝だめをするわけでも、だらだらするわけでもない、本当の意味を縁起と言う観点から見てみましょう。


実は縁起がいい!?寝正月の意味

かつてお正月は朝早く起きると貧乏になり、寝坊すると福の神に守られると言われていました。つまり元旦は早起きをせずに寝坊するというのが寝正月としての縁起の始まりだったのです。

 

確かに昔の人々は大晦日寝ずにすごしましたから、朝早く起きると体も疲れてしまったのでしょう。お屠蘇も飲みますしお酒の席も多いので、すぐに眠ってしまう習慣があったのかもしれません。

 

そんなこともあって、昔は寝正月=縁起がいいこととされていたのです。詳しい起源や言い伝えは分かりませんが、これだけは確実に言えることです。

地方により伝承は様々

ただし地方によって伝承も違い、信州地方は正月2日に早起きをすることで1年中早起きをすることができると言う言い伝えがあります。

 

これはどういうことかと言うと、元日は朝寝坊をする寝正月でもいいけれど、正月2日からは早起きをしてけじめをつけなさい、ということです。

 

確かにいつまでもダラダラしているとそれが習慣化してしまいますから、けじめは体のためにも大切ですね。


現代の考え方と過ごし方

現代の考え方では寝正月=縁起が悪いです。しかし元々は縁起のいいものでしたから、今でも寝正月をするのは構いません。ただしけじめを付けて、寝る日は正月1日だけと決めておくといいでしょう。

 

早ければ4日から仕事をする人も多いですし、お正月中はずっと仕事と言う人もいます。ですから体のリズムを整えるためにも寝る時間を増やしたままというのは避けましょう。

 

あまり寝過ぎると初夢が見られない、いい夢が見られないということもありますので、お正月の行事を楽しく乗り切るためにも睡眠時間は一定の時間を守るようにしたいものです。

 

「来年のお正月は寝て過ごす!」というかたは計画的に行ってみませんか。


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