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書初め

どんな言葉を書けばいいのか、見本から考える

書初めの言葉って迷いませんか?結構いろいろ見るけど、なんて書けばいいの?そんな疑問を持つ方に、みんな何と書いているのか見てみましょう。


漢詩や和歌、俳句から選ぶ

昔は宮中行事でしたから、書初めには漢詩を用いて

 

「長生殿春秋富 不老門前日月遅」

 

という言葉を書いていました。しかし現代はこれにこだわる必要はありません。同じ漢詩なら

 

「白草原頭望京師 黄河水流無盡時」

 

という、黄河の水が都に流れて尽きることがないという意味の言葉もあります。日本の伝統である和歌や俳句にするなら

 

「あたらしき 年の始に かくしこそちとせをかねて たのしきをつめ」

 

「新しき 年のはじめの 初春の今日降る雪の 重け吉事」

 

「天秤や 京江戸かけて 千代の春」

 

などがありますので参考にしてみるといいでしょう。

初心者にお勧めの熟語

初心者の方なら1〜2字の漢字を選ぶといいでしょう。最近は墓石に一字言葉を彫るというのがありますが、書初めでも「絆」や「愛」「誠」など好きな漢字を選ぶ方が増えています。

 

二字熟語なら「新春」や「新年」などの定番がありますし、もちろん「日の出」などの三文字でも構いません。四字熟語にするなら「謹賀新年」や「恭賀新年」のように正月を表す言葉を書初めにするといいでしょう。

 

慣れてきたら豊富や意欲を示す四字熟語として「一念通天」や「進取果敢」があります。家庭のことを書くなら「夫婦円満」「家内安全」をはじめ「福徳円満」や「順風満帆」もいいでしょう。


ほかではあまり見ない言葉を選ぶ

ほかの人と被らない熟語がいいなら「福寿」や「豊楽」「飛翔」がありますが、季語を書初めにするのも一つの方法です。

 

季語には「松過」や「松の内」といった時候を表すものから「初景色」や「初富士」といった地理、「初星」に「春の初風」のような天文もあります。動物や植物の季語を用いたいなら「初鶯」や「初鶴」といった新春を思わすもの「鏡草」や「福寿草」もいいでしょう。

 

書初めに選ぶ言葉のポイントはあなたのレベルに合った文字で書きやすく書きたいと思えることです。ぜひ楽しんで選んでみてください。

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